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2014年 11月 03日
市民の台所といわれる港の市は、カウパットリ(Kauppatori)と呼ばれているそう。 港の市はオレンジ色の屋台が並び、どこからともなく漂う美味しい匂いがたまらない。 この市では、白樺の木を削りだして作られる伝統的マグカップ、ククサ(Kukusa)もございました。フィンランドでは出産のお祝いに贈られるものだそうで、自分で買うと幸せが逃げるといわれているとか。家で使う日常のカップとしては、いささか使い心地がイマイチそう。しかし、木製なのでパリンと割れることもなく、形状も持ち運びには便利そう。アウトドアのグッズとしては、なかなかいい仕事をするんじゃないかしらと思ったら、それもそのはず。かつてラップランドに住む人々は、この白樺のカップを腰にさげ遊牧する生活を送っていたんだと。 港の市で頂いた朝ごはんは、ムイック(Muikku)と呼ばれる小魚のフライ。魚には塩味がしっかりついているので、野菜とともに頂くのがベターでしょう。小魚のフライは勿論だが、小ぶりのジャガイモがホクホクでこれまた旨し。リング状のイカフラとタマネギが瓜二つで、イカかと思ったらタマネギだったり、タマネギだと思ったらイカだったりと思わぬトラップ。 小魚のフライだけでは物足りなくて、パン類を売る屋台では、リハピーラッカ(Lihapiirakka)と呼ばれる揚げパンを頂いた。こちらはピロシキに限りなく似ていたが、タマネギ、肉といった具の他にコメが入っていたのにちとびっくり。がしりとパンを開き、刻んだピクルス、ケチャップ、マスタードも加えた。街のパン屋でも買ってしまうほど気に入った、フィンランドの調理パン。 テーブルや椅子の下に落ちたパンくずを狙い、やって来たのはすずめたち。屋台には、『すずめに食べ物を与えないでください』と張り紙が。食べこぼされたパンくずのお陰か、皆丸々としておりました。 ヒトで賑わう港の市場だが、ベンチに座ってゆっくりと風景を眺める人も。 こちらは、港の市場と目と鼻の先にある屋内市場の Old Market Hall。100年以上もの歴史がある市場は、重厚な外観。 ダンナが見つけたムーミンコーヒー。ワタクシが大好きなムーミンママが描かれた、コーヒー豆を買ってみた。なんと袋にはフィンランド語、英語に加え日本語の表示もがございました。 お次はまたまた老舗の屋内市場 ハカニエミ・マーケットホール(Hakaniemen kauppahalli)へ。屋内市場前の広場には、港と同様、オレンジ色のテントが並んでおりました。この屋内市場へも朝に昼にと足を運び、食事を頂くこと度々。 シンプルな芋スープ、おいしゅうございました。 マリメッコのショップもあったのだが、いつ来ても閉店ガラガラ。木製シャッターの隙間から中を覗いてみたら、ちゃんとマリメッコものがございました。営業はしていなかったのだが、店の一部が開いていて、ミシンの音が聞こえてくる。年配の女性がマリメッコ生地で、なにやら洋服を縫っていた。 ヘルシンキの市場巡りが、こんなに楽しいとは予想外。市場を3カ所梯子して、あれやこれやと食べていたら、あっという間に時間が過ぎてしまったよ。
by uki2bnny
| 2014-11-03 01:09
| ・・・フィンランド
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