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2012年 05月 18日
◆Zum Arabischen Coffe Baum 【電話】0341 96 100 60/61 ホームページ ドイツのカフェ文化はライプツィヒから始まったというのを聞いたことがあるが、このCoffe Baumがまさにドイツカフェ文化発祥の店。このカフェに初めてコーヒーが登場したのは1711年にまで遡るようだ。芸術家が集まるところにカフェありというが、パリに次いで2番目にカフェが登場した街がライプツィヒ。ヨーロッパのカフェと言えばパリとウィーンという認識だったが、パリ、ライプツィヒ、ウィーンというのが正しいようだ。まあ、パリやウィーンに比べるとカフェの数も少ない上に、両者の方がカオス度が高いので、ライプツィヒ=カフェ文化の認知度が低いのは致し方ないか・・・。 一般的に「アラブ人=イスラム教徒」であり、「ヨーロッパ人=キリスト教徒」というおおよその認識は、この当時から現在に至るまで殆ど変わりがないであろう。そして、それは宗教から派生する様々な観念の違いを意味する。現在においても互いに融合しているようには見えない。それゆえ、ヨーロッパ的なローマ神話の愛の神キューピッドとアラビア風男性が共にコーヒーを楽しむという構図が大変珍しいもののようだ。 シューマンだけでなく、ワーグナーやリスト様(最も好きな音楽家のため敬称・様をつけた次第)も通ったこちらのカフェは、それほどカオスでもノーブルでもなく、庶民の店といった雰囲気で、気取らずにコーヒーが飲めゆっくりできた。 ドイツの中で一早くコーヒー文化が開花したライプツィヒのあるザクセン地方は、芸術性が高い陶磁器マイセンが発展したところでもある。コーヒーの味だけでなくそれを入れる陶磁器を楽しむことも楽しみとなりつつあったからこそ、美しい陶磁器が作られたたのであろう。入れるものがなけりゃ器の存在価値がないからね。 Coffe Baum(カフェ・バウム)3・4階はMuseum Zum Arabischen Coffe Baum(カフェ・バウム博物館)があり、300年にわたるザクセン地方のコーヒー文化に触れることができる。
by uki2bnny
| 2012-05-18 08:42
| ・・・ゲーテ街道・ハルツ地方
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