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2015年 04月 30日
ドイツはいよいよSpargel(シュパーゲル)の季節到来で、白アスパラがマルクトやスーパーを賑わしている。レストランでは趣向を凝らしたアスパラ料理のフルコースなんぞも登場しはじめている。新鮮な白アスパラは茹でたてをパクリと頂くのが一番おいしい。日本人はとかくこれを細かく切って他の野菜と一緒に炒めちゃったりするが、本来の白アスパラの旨みが半減どころかその存在感が全くなくなってしまい、お高い白アスパラを料理する意味がないように思う。一本まるまる頂いてこそのSpargel(シュパーゲル)ではなかろうか。 とはいえ原型をとどめないSpargel(シュパーゲル)のスープは特別で、春野菜の白アスパラの旨みが凝縮した定番料理。白アスパラのどこか土臭い香りがしたりすると、ちゃんと作ってるな~なんて思ったりしておいしさ倍増となる。 Spargel(シュパーゲル)に合わせるアルコールは、無難なところでビールや白ワインが多いのだが、時々はドイツのリンゴ酒 Ebbelwei(エッペルヴォイ)とともに頂くこともございます。酸味のきいたドイツのリンゴ酒とSpargel(シュパーゲル)って、なかなかの組み合わせではなかろうか。 旅先で頂くSpargel(シュパーゲル)も美味しいが、家で頂くSpargel(シュパーゲル)もなかなかなのさ。我が家から目と鼻の先で、超新鮮な朝摘みSpargel(シュパーゲル)が手に入る。気が付けばこの時期は白アスパラ漬けの日々。普通の家の玄関先が週二回だけ臨時のSpargel(シュパーゲル)屋になるのだけれど、すごいときは30分以上待ちの大行列。食にはケチで無頓着だと言われるドイツ人だが、Spargel(シュパーゲル)の熱狂ぶりは特別な気がする。臨時のSpargel(シュパーゲル)屋の初売り日は、とても暖かくフランクフルトはあちらこちらで桜が咲き誇っておりました。 花を見なが考えるのは、初ものSpargel(シュパーゲル)に何の肉を合わせて食べようか…なんてことで、まさに花より団子。初売りの日にご近所さんと我が家で白アスパラを食べようと約束していたのでね、どんな風に料理しようか真剣に考えていたというわけでした。 初売り当日は、「今年も買いにきましたよ!」とおばさんに挨拶し、1キロ12ユーロの上物Spargel(シュパーゲル)を手にした。毎年Spargel(シュパーゲル)屋のおばさんには、「来年はドイツに居ないと思うので、あなたのアスパラを食べるのは今年が最後。」と言って早3年は過ぎている。 もしかして日本よりドイツの方が、四季折々の楽しみが多いかもしれぬ。 今年は5月、6月と2か月に渡り、時々アスパラ便りの備忘録を残すことといたしましょう。だって、ほんとに、おそらく、きっと、今年がSpargel(シュパーゲル)を頂ける最後になるでしょうからね。
by uki2bnny
| 2015-04-30 06:27
| ・・・食材・食品
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