オクトーバーフェスト一色の街 (2)2015♪ビール祭り

ビール祭りの間は会場のみならず、ミュンヘンの街全体がお祭り気分一色となる。

ドイツの祭りに欠かせないのが、Lebkuchen（レープクーヘン）で作られたこのハート形のLebkuchenherzen（レープクーヘンヘルツェン）。Lebkuchen（レープクーヘン）は言ってみれば香辛料がたっぷり入ったドイツ風シナモンクッキーといったところで、このハート形になったものには「あなたが好き！」とか「ありがとう！」などなど感謝や自分の思いを伝えるメッセージが可愛らしくアイシングされている。ビール祭り開催中のミュンヘンでは、街のあちらこちらで可愛らしいLebkuchenherzen（レープクーヘンヘルツェン）にお目にかかれるのもお楽しみのひとつ。

今回はビール祭り前日にミュンヘン入りしたのだが、既に街は翌日からはじまる祭りに向けて準備万端でございました。

土産物屋さんの店先にはOKTOBERFEST（オクトーバーフェスト）の看板が据え付けられ、さらには看板の上にビールジョッキを取り付けてと、突貫工事の真っ最中。

ビール祭りには世界中から観光客が押し寄せるので、ちょいとお高めなクラシカル・ビールジョッキも飛ぶように売れるのかしらね。

ビール祭りに欠かせないのが民族衣装。小さな男のだって大人顔負けで革パンのLederhose（レダーホーゼ）を履きこなし、女の子も一人前にDirndl（ディアンドル）に身を包む。民族衣装屋さんの入り口に並んだ子ども用の民族衣装はどれも可愛くて、自分が着れるわけでもないのにじっくり眺めてしまった。

民族衣装のDirndl（ディアンドル） を素敵に着こなすお洒落さんは、たいがい大ぶりなアクセサリーを首にかけ、寄せてあげた胸をさらに魅力的にみせている。すでに今年は安物ながらDirndl（ディアンドル）を手にしているので、それにあったアクセサリー探しをするのも楽しみだ。お祭り気分を可愛らしく演出したアクセサリーショップのショーウィンドーに、ただただ釘づけ。

普段ならなんでもない街角でしょうが、紳士物の帽子が飾られたショーウィンドーの上には…、

Lebkuchenherzen（レープクーヘンヘルツェン）と大きなBrezel(プレツェル)が、白と青のバイエルンカラーのリボンと共に飾られておりました。

靴屋さんにだって祭り気分を盛り上げるべく、Brezel(プレツェル)が一役買っている。ここでもやはりバイエルンカラーのリボンは欠かせぬようで、大きなハートのフレームにぐるぐると巻かれていた。

市庁舎近くの青空市場では皆さまジョッキを片手に楽しそうで、ビール祭りの会場のような賑やかさ。

青空市場の一角で空気で膨らますBrezel(プレツェル)を見つけてしまった。独特のこの形がとても可愛らしいのよね。

空気で膨らますといえば、こんな大きなものも目にしたっけ。ビール祭りの間は街中の普通のお宅でもこんな風にデコレーションし、道行く人を楽しませてくれる。

【Weissbier dunkel…4,80ユーロ/0,5ｌ　 Hell…2,60ユーロ/0,3ｌ】

この日はビール祭りの前哨戦、ダンナとワタクシも青空市場近くで軽くビールを頂いた。一杯だけのつもりだったが、「もう一杯！」とおかわりしてしまった。プファ～、旨い。

ビール祭りはTheresienwiese（テレジエンヴィーゼ）と呼ばれる場所で行われる。普段そこは広い野っ原でして、春と秋の祭りのためだけの場所。その総面積は確か東京ドーム9個分と記憶しているが、ミュンヘンの街のまんまん中に祭りのためだけに広大な土地があるとは、ビール祭りにかけるミュンヘン人の意気込みたるや並みならぬ。地元っ子は「オクトーバーフェスト」なんて申しませんで、祭りが開催される場所の一部をとって”Wiesen（ヴィーゼン）”と呼ぶのです。普通の1日乗車券も「ビール祭りの会場まで簡単に行き来できる」を唄い文句に、毎年変わらず民族衣装をまとったこちらの家族が広報しておりました。

さあ、いよいよ明日はビール祭りの会場へ乗り込むぞ！！！

←なるほど～役にたった！というときは、このマークをクリックしていただけると幸いです。